aMSa's Blog

日本人初のスマブラプロゲーマー。aMSa(あむさ)のブログ。徒然なるままに、発信

ヨーロッパ大会『Phoneix Blue 2』大会レポ ~優勝に向けた新たな課題~

ご無沙汰しております。aMSa(あむさ)です。
前回の海外大会レポ『Genesis 6』に関する記事はこちら。結構たくさんの方に見ていただけたようで何よりです。

amsa.hatenablog.com

今回は結果から記載すると
ダブルス優勝 シングルス準優勝
となりました。一見良さそうに見えますが、素直に喜べないのが現状です。

では大会を振り返りたいと思います。

Phoneix Blue 2  プロローグ

木曜日朝の飛行機に乗ってスウェーデンに向かいます。時差は8時間ほど。ヨーロッパは人生で三回目。
成田空港からはスカンジナビア航空デンマークコペンハーゲンまで直行便が出ているのでそこから電車でスウェーデンに向かうのが今回のルートとなります。

11時間のフライトを終え無事に現地入り。入国審査はさほど厳しくありませんでした。
次に電車ですが、海外で電車に乗ろうとするとろくな目に合わないので慎重に動きます。以前『APEX2015』という大会で空港電車での会場入りの仕方がわからず、タクシーで現地まで直接向かい$300(3万円)近く失ったのを思い出します。

会場のマルメーを目指し、空港のWi-Fiで色々調べて『Metro』と書かれた方向に向かいましたが、何か違う気がしたのでチケット売り場っぽいところにいる従業員の方に尋ねてみると優しく教えてくれました。
「『Metro』 ではなく 『Train』 と書かれたところに行きなさい」
と言われます。何が違うのだろう。

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写真に Metro はこの先の指示があったがこれは罠だった。

すると少し分かりづらいところに『Train』の目印があったのでそちらに向かうと目的地行きの電車が来ました。
オーレスン橋を渡り、デンマークコペンハーゲンからスウェーデン入りします。
ヨーロッパ間での行き来ってこんなに簡単にできるんだな~と少々驚きました。

無事今回の大会の主催者『Teroz』さんと合流し、ホテルまで向かいます。

しかしホテルにてトラブル発生。どうやらスウェーデンは日本と同じコンセントの形状を使っておらず、スマホ等の充電ができない状態になってしまいました。

これはいかんと思い、ホテルのWifiで近場の電気屋を探し、変換器の購入に向かいます。

ありがたいことに、大抵のお店にはフリーなWifiがあったので完全な迷子になることはありませんでした。このときまた驚いたのが、スウェーデンではどうやらユーロ通貨は使えず、スウェーデンの通貨、クローナ(1クローナ = 12円くらい)しか使えないということでした。ヨーロッパはどこもユーロが使える、みたいな先入観があったのでびっくりです。学びが多い。
1クローナも持っていなかった私ですが、基本的にどこもクレジットカードが使えたので、お店の人にも購入物がコンセントの変換器で合っているかどうかしっかり確認し、購入。一安心です。

スウェーデン来訪初日は色々困りましたが、海外では言語が完璧でなくとも、最低限「誰かを頼れる」能力さえあれば、現地の方に助けてもらいながらなんとかなるのかな、感じました。そんなことを思いながら就寝。

Phoneix Blue 2  Day 1 ~ヨッシーアイランド

この日朝から衝撃のニュースが入ってきました。なんとNintendo of Americaの社長、通称『ジー (Reggie)』さんが退社するとの発表。

EVOのスマブラDX Top 8 前の動画でスマブラ界隈の用語を使ったことでも話題になった方です。

時代は移りゆく。いつまでも今が当たり前だと思ってはいけないのだなと、そんなことを思いました。

さて大会初日ですが、会場に向かう前にホテルから部屋に連絡が入り、レッドブルが届いたとのことでフロントに向かいました。(余談ですが、英語の電話を受けるのは相手の表情やジャスチャーから意図を推測することができないため、とても難しい...。)

フロントにはレッドブルが48本も届いておりました。ありがたや...ありがたや...。

レッドブルガールならぬレッドブルボーイになって会場に向かいます。

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会場の写真。まだまだ人入れそう。

初日なので人はまばら。また、今回大会にはスマブラSPと合わせて200人近く参加していましたが、この会場であれば500人近くいても十分回せそうだなぁという広さでした。また三日間ずっと、深夜も会場を貸し切っていたので夜通しフリー対戦に明け暮れる人もいました。

会場に向かうと早速世界2番手ヨッシー使いの『nebbii』と会いました。今回のダブルスのチームメイトでもあります。

この日はその後ひたすらフリー対戦をやってましたが、周りはヨッシーばかりでヨッシーヨッシーヨッシーミラーカードをひたすらやってました。
どうやら話を聞くと今回私が来ると聞いて、ヨーロッパ中のヨッシー使いが大会に参加していたようで、参加者の1割近くがヨッシー使いという状況になりました。
ヨッシーアイランドスウェーデンにあったのか...。

ガチ勢入りした当初の目標が「ヨッシー使いを増やす」だったのでなんだか感慨深いものです。

Phoneix Blue 2  Day 2 ~ダブルヨッシーの逆襲~

二日目からいよいよシングルスの予選とダブルスの本選スタートです。
シングルスは総当たりでしたが特に問題なく1位通過。ダブルスに向けて準備を進めます。

と、ここで配信台を見ていると何やら面白い設備が。

少し見づらいですが、画面の左右に縦に細長いモニターがあり、リアルタイムでダメージ情報を取得し、別スクリーンにうつしています。アイスクライマーのナナのダメージを表示することもやってました。

理系思考なので仕組みが気になって尋ねたところ、配信台のコントローラーの入力情報を取得し云々かんぬんやってるとか。詳細よくわからなかったけど、ランダム要素絡んできたらどう対処しているのかな?と色々気になったけどまた後日文字で質問することにします。

さてダブルスが始まりましたがこちらは順当に勝ち上がり、決勝はフォックスフォックス対ヨッシーヨッシーというカードになりました。なんだこれ。

激戦を制し、無事優勝しました。
ヨーロッパではPAL版という日本のスマブラDXNTSC)とは異なるバージョンが使われています。
このバージョンでは一部のキャラクターの技性能が変わっており、フォックスの場合は上必殺技の距離減少とスマッシュ攻撃上のふっとばし力低下、ヨッシーの場合は体重の増加とスマッシュ攻撃上・横のふっとばし増加など様々な変化があります。

なかでもヨッシーはチーム戦においては強化の影響で撃墜力が増すため非常に優秀になっていました。

Armada、Android、Leffen、Ice等のヨーロッパ上位プレイヤーが参加してないとはいえ、この瞬間のヨーロッパ最強チームはダブルヨッシーということで終了。シングルスはその後本戦でヨッシー使いとサムス使いを倒し、3日目に進みます。

Phoneix Blue 2  Day 3 ~目と課題と~

最終日。泣いても笑ってもここで終わりです。
まず予選はアイスクライマー使いの『FAO』と対戦。パシパシ(ナナがいるときのみ使える投げとつかみ打撃による撃墜連携)を喰らいすぎましたがストレートで勝利。
続いて『Poppimaister6000』プリンとの対戦。卵投げの位置関係がよろしくなく1本取られましたがなんとか3-1で勝利。この時点で勝者側準決勝まで勝ち上がりましたが、勝者側で当たるはずだったチームメイトの『nebbii』は途中でアイスクライマーに負けて敗者側に落ちてしまいました。

Top 8まで5時間ほど間が空いたため、一旦ホテルに戻って決勝で当たるであろうTrifピーチのイメージづくりをします。

対ピーチは2018年8月以降対戦経験が乏しく、色々あやしい状態でした。
その不安は的中することとなります。勝者側決勝、グランドファイナル共に2-3で敗北し準優勝。

いくつか原因を分析していきますが、今回は

  1. 体調面(ドライアイ)
  2. 精神面(忍耐力)
  3. 対戦面(キャラ対策)

での弱さ、全ての弱点が出てしまったと感じます。
ドライアイに関しては昔からの悩み。対戦中に瞬きをしないせいで、目が乾燥して対戦中に涙が止まらなくなってしまう。大体疲労の貯まるTop 8付近で起こるのも厄介です。
目薬は気休めにしかならないので普段から対戦中も瞬きをする習慣をつけなければなりませんね。長期的な解決を目指します。

また、昨年の目標は世界ランカー入りでしたので、良く当たる相手や苦手な相手だけを対策していればある程度の成績を残すことができたのですが、優勝を目指す場合はあらゆる相手に対して勝率を上げなければいけません。

次の大会まで時間があるのでしっかり準備して臨みます。応援ありがとうございました。
下記はハイライトPVとトロフィーです。

終わりに + 時差ボケ対策紹介

以上でヨーロッパ大会『Phoneix Blue 2』大会レポとなります。
まだまだ課題は山積みですが、少しずつ消化していきたいと思います。
また今回の大会を通じて、海外大会で時差ボケするorしないの条件がおおよそわかってきたので備忘録がてら紹介して終わります。

私はこれまであまり時差ボケとは無縁でしたが、昨年の5月のSmash Summit 6にて時差ボケを経験してから気にするようになりました。
今大会のケースだと、現地入りのときは問題なかったのですが、日本に帰ってきたときにがっつり時差ボケしてしまいました。

飛行機の中での睡眠調整。疲労度等々色々な要因が重なるものの、私の場合、過去時差ボケを引き起こしたときはいずれも

午前中から昼過ぎに飛行機が現地に到着していた

ことがわかりました。今回のケースだと日本入りが午前10:30ですね。Summitのときは午後12:30です。

飛行機の中での睡眠の有無にかかわらず、到着後の疲労が大きくそのまま眠ってしまい、寝た結果時差ボケを引き起こす、という感じですね。今後大会のあるときは夕方頃到着の飛行機を優先しようと思いました。

EVO等大きな海外大会を控えている方は参考になれば。

それではまた何かネタあれば記事にしますのでよろしくおねがいします。
以上!