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Random thought from Japanese Melee Yoshi player

『Genesis 6』大会レポ 後編~世界一スマブラDXプレイヤーへの第一歩~

aMSa(あむさ)です。海外大会『Genesis 6』の大会レポ。前編に引き続き私の記事を読んでいただきありがとうございます!

前編をまだ読まれていない方は下記よりどうぞ。

amsa.hatenablog.com

 

それでは後編スタートです!

Gensis 6 大会レポ Day 2 ~通過点~

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Genesis Day 2 64, DX, SPの配信台前の様子。 Photo by Robert Paul

Genesis 6 二日目。ダブルスが初日で終わったため、シングルスに集中するのみ。時刻も16時開始とかなり遅め。ですが、192人から8人まで絞られる、この16時~22時の闘いが最も過酷な6時間であることは否めません。お昼すぎに宿泊先を出る前、RoseとNintendudeに

aMSa「I hope I feel so happy in 12 hrs (今から12時間後、喜んでたらいいな)」

と話したのを覚えています。
前日に受け取った「VIP」ルーム*のタグと自身のタグ、そしてVGBCのユニフォームとレッドブルのキャップを身につけ会場へ向かいます。

*VIPルームとは一部スポンサードプレイヤーや招待選手向けに用意された練習・休憩場のような場所です。

アップを十分にこなし、それでもまだ足りないんじゃないかと思い最後までCPU相手でも操作練習を行います。そして私のDay2 Day3 の戦いがいよいよ幕を開けました。

私のGenesis6 の対戦で配信されたものはDay3も含めてすべて再生リストにまとめました。すべてブログ内に埋め込むと重たくなるので、下記を参照いただければと思います。

www.youtube.com

Top 192 → Top 64

▼vs Barraca(Marth) 2-0  動画なし 

初戦はマルス使いのBarraca。フロリダのプレイヤー。
彼に問わずですが最近の海外マルスプレイヤーは台を使った動きが非常に早くなってきました。何を次にやってくるか想像のつかない動きをしてきます。
また、Day1とDay2の境目、この初戦の相手というのは私のヨッシーに対して100%のリソースを割いて対策を詰み重ねてくるるケースが多いため、そういった点でも油断ならない相手でした。

結果は2-0ですが、どちらもラストストック高%の危ない試合運び。
少々対マルスのステージ選択について考えさせられます。

この対戦を終えて少々自身の動きも固くなっていることに気づきました。
第7シードという位置をもらい、Top 8入りが通過点であるという迎える立場でのプレッシャー。
前日のスペシャルアナウンス後に負けたくないというプレッシャー。
持参したカイロを手に、色々な考えが頭をよぎります。

▼vs Yort(Falco) 2-0

続いてジョージア州3位のファルコ使いとの対戦。丁寧な動きが特徴。
配信台での対戦でしたがこのときも自分はかなり動きが硬かったです。
あまり相手の動きに付き合うことはありませんでしたがどうも私の動きが遅すぎる。
何か行動したあと、常に0.5秒くらい止まってますね。おそらく思考の時間がここに出て、動きながら考える、っていう普段のやり方ができてなかったです。負けてもおかしくなかったです。
この時点でTop 64入りを果たします。この二戦があまりにも危なかったため、主に自身の操作の確認のための操作練習を積み重ねます。Top 64の対戦まではしばらく時間があったため、会場を散策していたところサイドイベントのDDR Extremeにて、とある有名プレイヤーを発見しました。

北米最強のDDRプレイヤーChris4Life発見

 私は実は昔から音ゲーマーで今もDDRを中心にやってますが、小学生のときからパッド操作ではあったものの家庭用のDDRを一通りフルコンできる程度にはプレイし、中学生ではギターフリークスドラムマニアにガッツリハマりました。当時はV~V3くらいの時代でぎりぎり赤ネームくらいのスキルレベルだったかと思います。家庭用の専用コントローラーによるプレイ動画がニコニコ動画を探せばどっかにあるのでお暇な方は探してみてください。

そんな自分がまさかGenesis 6の会場で世界トップクラスのDDRプレイヤーのChris4Life氏に会えるとは思ってもいなかったので驚きです。写真撮らせてくれてありがとう・・・。プレイも少し見てましたが足が早すぎて何がなんだかさっぱりでしたが元気が出ました。操作練習・アップを再び済ませ、いよいよTop 64の試合が始まります。

Top 64 → Top 8

▼vs Spark(Sheik) 3-1 *動画なし

まだ動きが固いなぁといった感じ。どうもここまでは行かなきゃ!というラインに到達するまでは動きが固いように思います。

試合内容はガタガタでしたが、なんとか3-1で勝利。あとは対シークについては自身が経験で誤魔化しているキャラ対策のアップデートが単純に必要だなといったところです。

この時点で勝者側のベスト16に入ることができました。次の相手は2018年ランキング12位のSFAT。鬼門です。

▼vs SFAT(Fox) 3-1

SFATには2018年までは一度も負けたことがなかったのですが、2018年に日本に来日して関東スマブラDX大会BattleGateWay で当たった際、勝者側では勝ったものの、Grand Finalで二回負けて敗者側に送られ、EGLX 2018でも一度負けており、ここ最近は3戦黒星という相手。今回の一つ目の壁でした。
ただ、この対戦になってようやく、頭と体が一致した感じがします。操作面の不安はほぼなくなりました。
1戦目の戦場では崖際で耐えて耐えてというシチュエーション。1ストックリードした後か如何に最初の20-30%のダメージを与えるか。このことを常に考えています。
2戦目のポケスタではちょっと空中攻撃前で攻めすぎたかな~という反省。
3戦目、4戦目は1戦目と同様にリードをキープして勝利という形になりました。
投げができてない場面、投げの方向を失敗している場面など細かいところはあるものの昨年のリベンジ成功ということでよかったです。
復帰阻止の手順を少し間違えてたので今後の大会で修正が必要ですね。

さてこの時点で勝者側のベスト8。次はいよいよ二つ目の壁Leffen。

と、思いきや

なんとLeffenはスマブラSPに集中するため、スマブラDXは途中棄権したようです。
スマブラSPではポケモントレーナーを使っていましたが、スマブラSPは参加人数が2000人を超えており進行も遅れていたことから両種目に集中するのは厳しいという判断だったのでしょうか。

LeffenはスマブラSPでは強豪プレイヤーWaDiを破るなどの活躍を見せ、特にスマブラDXのプレイヤーから会場でかなり応援されていたように感じます。

結果は17位と奮闘。MKLeoとも善戦したことで今後のスマブラSPでの活躍に期待が高まります。

また、Leffenとベスト16で当たるはずだった最近ノリに乗っているマルチキャラ使いのAbsentPageもこれまた棄権で私のTop 8をかけた対戦は Ginger ファルコとの一戦となりました。

▼vs Ginger(Falco) 3-0

初めて対戦するファルコでしたが、ファルコはファルコ。自信はたっぷりです。
動きに特に支障はでず、高%時はかなり固く立ち回れたかなと思っています。

ストレートで下し、Leffenがいなかったとはいえ、勝者側でTop 8入りを決めることができました。

このときの感覚は不思議なものでした。今まではTop 8入りの喜びは非常に大きく、ある意味目標、というのが去年まででした。

今はTop 8はあくまで優勝のための通過点にしか過ぎず、Top 8入りで満足できない自分がいることに気づけました。

Genesis の舞台でここからどうやって成績を伸ばせるか、そんなことを考えながら二日目を終え、舞台裏に向かいます。

Top 8 入りを決めた舞台裏では三日目の試合に向けたインタビューや写真撮影などを行いました。そして、私と時を同じくして2000人を超える多くの選手が参加したスマブラSP部門にて勝者側でTop 8入りを決めた日本の神童、ザクレイ選手がそこにいました。スマブラ五神の一人、HungryBoxも思わず彼と写真を撮った模様。

そしてスマブラ64部門では日本のkysk選手、Prince選手の二名が勝者側決勝に進出との情報も入り、なんとスマブラ64、スマブラDXスマブラSP、全ての部門に日本人が勝者側に生き残る、という事態となりました。これはアツい。

私のTop 8初戦はPlup。前回は3-0で勝利しているものの、彼のシーク相手にはあまりいい成績を残せていません。対シークには先日から不安が残っており、どうなるかといったところです。

さて、いよいよ舞台は三日目、最終日に移ります。

Gensis 6 大会レポ Day 3 ~Top 8の重圧と世界一への兆し~

Genesis の最終日のTop 8は伝統として、特別な会場で行われます。

この舞台でテレビゲームの対戦をするなんて機会、そうそうないかもしれませんね。
スマブラ64、スマブラDXスマブラSPの順で行われ、先んじて行われたスマブラ64のTop 4ではkysk選手が見事優勝を収めます。

続いてのスマブラDX部門に向けて、Sanneとアップに付き合ってもらいます。
このときは操作面・メンタル面は特に問題なかったのですが、Top 8が始まりいきなり魔物に食われることになります。

▼vs Plup(Sheik) 0-3

勝者側でTop 8に残ったことにより、負けても次があるという安心感。
三日目がTop8という舞台で最後まで残ったのは今大会が初めてであり、どこか緊張感があり登場時に帽子を忘れてしまうこともあり、かなり足元がおぼつかない試合になってしまいました。

また、今回テレビから音が鳴っておらず、ヘッドセットの着用が必要でしたが、普段ヘッドセットの着用に慣れていない自分にとっては煩わしいことこの上なく。

どうも心ここにあらずという状態のままいつの間にかやられてしまったという感じでした。

ステージ選びの誤り、ワンチャン狙いの行動の多さ等普段しない行動が出ており、動画を見返してみると戦う以前の問題だなと思わざるを得ないです。

早々に敗者側に送られ、頭を抱えますが、切り替えるしかありません。すぐさまトレーニングに戻りつつ、次の対戦相手はS2JとMang0の勝者という場面でMang0が勝利し、敗者側準々決勝ではMang0と当たることが決まりました。

この瞬間いくつか思うところがありました。

以前の世界大会、APEX2015でも同じ敗者側準々決勝でMang0とあたることがあったのです。

www.youtube.com

この動画ではカットされてますが、この対戦の直前、Mang0が「USA!」という名前を使っていたので、私も合わせて「JPN!」という名前を使うことにしました。疑似日本対アメリカです。このとき観客の声援も受けたことを今でも覚えています。

そして今回は私から先んじて「JPN!」の名前を作ったところ、Mang0も合わせて「USA!」タグをつけて合わせてくれます。彼も覚えてくれていたのでしょうかね。

実は同い年のMang0。相手はスマブラDX五神の一人。まだ私は勝ち星を上げたことがないですが、Plupに負けたことで頭は冷静でした。

名前をつけたあと、ヘッドセット対策を行うため、スタッフにヘッドセットなしで直接ゲーム音を聞きたい旨を伝えて機材を調整してもらい、万全の状態で臨みます。そして対戦の行方は...

▼vs Mang0(Falco) 3-0

3-0で勝利、という結果に終わりました。内容こそ3-0ですが、一つ取られると流れを一気に持っていかれてしまうため、最後まで気を緩めませんでした。
対戦前に対ファルコのメモを見てイメージをつけつつ、Mang0なら必ずいつか自分から攻めてくると思っていたので、差し返しの繰り返しで勝てると思い、うまく試合をコントロールできたように思います。

初めてMang0と対戦してから4年の月日が立ちましたが、ここで初めて白星を収めることができて何よりです。

また、この時点で私がアクティブなスマブラDXトッププレイヤーに対して勝利を収められていないのはLeffenのみとなりました。世界一のプレイヤーに向けて大きな一歩となります。そして次の対戦相手は世界ランク10位のAxeピカチュウです。

私が海外プレイヤーで一番仲が良く、ダブルスのパートナーでもあるAxeですが、去年での戦績は2-2と完全に五分でした。
お互いの動きを良く知っている分、一つ一つの読み合いが非常に重要になります。

また、話は変わりますが、前回大会Smash Summit 7ではお互い敗者側から勝ちあがり、

「See you at Losers Semi Finals(敗者側準決勝で会おう!)」

と笑いながら話していました。しかし、当時私はWizzrobeに、AxeはLeffenに敗れ、この話は実現することはありませんでした。

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Smash Summit 7でのルーザーズラン。惜しくもAxeとの再戦ならず。

しかし、今回ついに敗者側準決勝という場面で彼と当たることになりました。激闘の行方は...

▼vs Axe(Pikachu) 1-3

コンボ火力の面で一歩Axeが優勢だったと感じます。ヨッシーの空中ジャンプがない状態などで確実に撃墜を狙ってくる、そのプレッシャーに圧倒されました。
終点での対戦で勝ちきれなかったことが勝敗を分けたように思います。
新たな課題も増え、今大会は4位という結果に終わりました。

勝利したAxeはそのままPlupも倒し、HungryBoxをあと一歩というところまで追い詰めていました。尊敬する友人Axeはさらにその先を行っており、私も彼に負けていられません。

そして彼と試合後、

「See you at Grand Finals(次はグランドファイナルで会おう)」

と会話しました。近いうちに実現することをお互い確信しています。
スマブラDXにおいて中堅キャラを扱う者同士のAxeと私の激闘はまだまだ始まったばかりかもしれません。

そしてスマブラDXのTop 8の試合、最後のHungryBox と Axe の対戦は同時視聴者数17万人を超えたようです。

発売後17年経った今でもなお進化を続けるスマブラDXスマブラSP発売後、スマブラDXシーンは終わりを迎える可能性もあるんじゃないかと危惧しておりましたが杞憂でした。このゲームはきっと永遠に遊ばれ続けるんだろうなとそう思えました。

そして改めて、優勝は昨年ランキング一位のHungry Boxとなりました。

いつか彼も超えなければならない、けどそのときは迫っています。
世界一に向けて一歩一歩確実に成長している自分がいます。期待により応えられるように、一層がんばっていきます。

Genesis では多くの方に視聴いただき、本当にありがとうございます!

また、今回メカニカルさんよりファンアートもいただきましたのでこちらも紹介させていただきます。

さて、興奮も冷めやらぬなか、いよいよスマブラSPのTop 8が始まります。

スマブラSP部門 TOP 8 

私はスマブラDXで力を振り絞り、体力が限界を迎えておりました。正直Top 8の試合はほとんど覚えておりません。

ただ、Top 8の試合を見て、海外で以前のスマブラDXスマブラforのコミュニティがスマブラSPの舞台で一つになり、大会を観戦して興奮しているのを見ると何か特別な感情で胸がいっぱいになり、涙が出ました。

私がやってきたことが少しでも後押しできていたのならば、幸いです。

スマブラSPに関しては私は今後も各所で解説者として活動していきますので何卒よろしくお願いいたします。

また、ザクレイ選手のTop8の試合も見届けました。観客がウルフのモノマネで応援してたのも印象的。結果は惜しくも5位でとなりましたが、多くの人の心に残る素晴らしいプレイでした。
また、ザクレイ選手は3月に行われるSmash Ultimate Summit の出場権をかけて配信外でLight選手と対戦し、無事勝利を収めておりました。

彼の世界への挑戦もまだまだ始まったばかり。今後に期待が高まります。

また、 くらんそさんのスマブラSPのファンアートも素晴らしかったのでご紹介させていただきます。

こうしてGenesis 6の3日間の長い戦いを終えると共に、2019年のスマブラシーンが幕を明けました。大会が終了する頃には時刻は23時を周り、昨年のGenesis と同様に雨が降ってたのが印象的でした。

終わりに

以上で『Genesis 6』大会レポ終了となります。
前編と後編合わせて16,000文字超えとなかなかの文量になってしまいましたが、少しでも大会の雰囲気や私の選手としての活動が伝わっていれば幸いです。

今後はあらゆる分野でまだまだ暴れたいと思っておりますので周りを引っ張っていく勢いで頑張ります!応援よろしくお願いいたします。

また、02/21-02/25の期間はヨーロッパ大会「Phoenix Blue 2」に参加し、再び暴れてきますのでそちらも是非ご視聴いただけるとありがたいです。

ではまたどこかでお会いしましょう!